レトリックを使うこと

7月3日、サッカーの試合を観られた後の、
辻仁成さんのツイート。

そこに、
誰でも学校の国語の授業で一度は習う、
超有名なレトリック(修辞法)である

【反復法】

が、実に効果的に使われていたので
ここでシェアします。

コチラです

赤いマーカーを付けてみたのですが、
たった140文字の中に、

“なぜか”

という単語をなんと4度も使用しています。

【反復法】の効果はというと、

“繰り返すことでその言葉を強調し、
筆者の想いの重心がその言葉に置かれていることを暗示する効果”

辻さんはプロの作家さんですから、
当然【反復法】の効果を狙って書いたのだと思いますが、
実際辻さんが、ご自分でもなぜなのかわからないほどの、
心の琴線が激震するような大きな感動を味わわれたのだということが、
痛いほど私たち読者に伝わってきますよね。

反復法は、歌の歌詞にもよく使われます。

♪愛をください WOW WOW
愛を下さい  zoo・・・♪

辻さんの大ヒット曲「zoo」にも
反復法が連発しています。

1つの文章に、
繰り返し同じフレーズを散りばめれば、
それだけ読者の印象に残りますから、
セールスライティングの技術の1つとしても
活躍してくれる技法です。

プロの作家は、例えば
“今日書く文章には◯◯法を取り入れて書いてみよう”
というような技法のテーマを決めて
書くなんてことを普通にやっています。

でないと、
自分の文章がワンパターンに陥ってしまうからです。

ちなみに私が研究していた谷崎潤一郎も、
作品によって使用する技法を、
敢えて制限していた形跡が残っています。
(あくまで私が突き止めた状況証拠ですが)

今回、レトリックはどれを使うか、
どのレトリックは排除しようかというように、
自らの文章のレトリックに制限を設定するこによって、
あれだけの膨大で秀逸な作品群を残すことができたのだろうと
私は推測しています。
なにせ、当時、日本文のレトリックは、
50から54つあるとされていたのですから。

ところで、反復法の欠点は、
“多用し過ぎるとくどくなる”
ですから、
くれぐれも使いすぎには
注意してくださいね。

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